絵のこと その8
橋本興家 「楓の庭」
玄関の絵も秋バージョンに掛け替えました。
「山百合」と同じ作者の版画です。
マットがカビていたので交換しようと思い、寸法を測るため裏返してみたら、なんと、裏板がネジで額縁に止めつけてあるではありませんか。それも10箇所も。
めり込んで錆び付いているため、ドライバーで弛めることもできず、四苦八苦した挙句、ドライバーを梃子のようにして板を剥がしていたら、ピキッと音がして、ガラスが割れてしまいました。がっかりです。
ガラスをアクリル板に交換して、裏板はベニヤで自作しようかと思ったのですが、面倒なので新しい額縁を注文しました。
絵自体は、それほど傷んではいません。
この版画を初めに売り出した人は、マットが汚れて交換することを念頭に置いてなかったのでしょうか。10箇所もネジ止めするくらいなら、むしろ留め金具を付けた方が手間がかからないと思うのですがね。留め金具安いし。
私がオークションで買った絵は、古くて傷んでいるものが多いです。
そうでなくては高くて手が出なかったのです。
額縁がなかったり、傷んでいたりする版画がまだ何点もあります。絵本体と同じくらい費用もかかります。いつになったら終わるのでしょうか。楽しみと同じくらい苦痛でもあります。泥沼にハマった気分です。