記録帳

日常の体験と、読書、映画の感想を主に書きます。

絵のこと その4

ヤフオクにハマっちゃいました

父の残した絵の作者や、今の相場を調べるため、ヤフーのオークションサイトを毎日見ているうちに、私も買ってみようかという気になり始めました。

だって、安いんですもん。

すっごく安くなっているのです。

きっと私のように父親が遺した絵を持て余していたり、バブルの頃、デパートの展示会で販売員の口車に乗せられ、バカ高い値段で買ったものの20年以上たって飽きちゃったり、という人が二足三文で売りに出しているのだと思います。この値段なら私にも買えちゃう・・・という悪魔のささやきについ負けてしまいました。

 

一番最初に買ったのは、橋本興家「山百合」です。

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鳥取県立博物館にも収蔵されています。(資料データベース)

私が買ったのは保存状態があまりよくなくて、紙が劣化して来ているので8千円でした。でも、マットを交換するとほとんどわかりません。私が残りの一生飾って楽しむくらいは差し支えありません。私はバラの花の次に百合が好きなのです。

 

この達成感、というか、絵を買う楽しみにすっかりハマってしまった私は、昨年の暮れ頃から物欲の塊となり、ヤフオクで絵を買いまくりました。

かれこれ、14、5点、ほとんどは版画ですが、油絵や日本画も混ざっています。安いものは千円で、一番高いのは7万円・・・斎藤清「古都 奈良」シートのみ A.P版(作者保管のもの)1954年制作

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これはうちの実家にある「奈良」の絵とは別物です。

一匹だけの黒ネコがいいじゃありませんか。「ひろしま美術館」にあるゴッホの絵の「消えた黒ネコ」みたいな感じで。

やはりいた「庭の黒猫」 ゴッホ作品の謎解ける - 47NEWS(よんななニュース)

買った作品は、どうも海外向けに販売するつもりで作者が保管してあったもののようです。今まで一度も額に入れて飾られたことがないのでとても状態がよく、7万円は妥当じゃないかと思います。まだ額もマットも買ってないので、仕舞い込んだままですけど。

ま、これは別格なのですが、だいたい1万~3万円の作品を、業者とみられる方たちと、きっと採算ラインギリギリの値段だと思われるところまで競り合って、えーい!と競り落とし、送られてきたものは大体くたびれて額も破損してたりするので、磨いたり修繕したり、新しい額やマットを注文したり、大忙しでした。いくら安くても、額やマットを買い換えていたらすぐ1、2万かかるので、結局割高になってしまいます。中にはバブルっぽい分不相応な額や、どう見てもサイズが合わないあり合わせの額に入っているものとかあって、手が掛かるったらありません。結局、少々値段が高くてもちゃんとした額に入った保存状態の良いものを買うのが一番だとわかりました。

 

ほんとによいものはやっぱり高くて手が出ませんね。でも、この1点さえあれば他に何もいらない・・・みたいな運命の作品にはまだ出会ってませんし、なにしろその前に資金が尽きてしまったのでやめてしまいました。

そのうち、買った絵の写真もアップしていきます。(たぶん)