記録帳

日常の体験と、読書、映画の感想を主に書きます。

恋の予感

という名前のお米です。

近年の温暖化の影響で、中国地方で今まで栽培されてきたヒノヒカリの収量が減少してきたため、高温に強い新しい品種が開発されました。「恋の予感」です。

www.naro.affrc.go.jp

JAが推奨しているのでうちでも今年から作っています。

例年10月10日前後が稲刈りなのですが、どうもまだ稲が青いようで、おじいさんは「どうしようか」と言ってましたが、「遅くなると、詮方なくなるから」と、無理やり刈り始めました。(しかも、町内会の祭りの当日に山車が通っていく側で。)

 

案の定、未熟米が多くて、ちょっとこれはダメじゃないかと思っていたら、JAから通知が来ました。今年は秋口に急激に気温が下がったため、稲の成熟が遅れているということでした。苗の植え付け日と刈り取り適期の対照表があって、それによるとうちは10月23日が刈り取り予定日ってことになっているのです。10日以上早いじゃありませんか。

ここ2、3年、乾燥機に入る分だけちょこちょこと稲を刈り、その都度脱穀するということを繰り返しているので、4分の1刈っただけでした。セーフ。残りの分はちゃんと熟れてから刈り取ったため、実の入りも充実していました。

 

さて、出来たての「恋の予感」を炊いて食べると美味しかったと書きたいところなのですが、実はまだ食べていません。毎年、古米がなくなってから食べるので、何年も新米を食べていないのです。おじいさんは味が全然わからない人なので、新米も、古米も、古々米も、みんな同じだと言うのです。古米がなくなるのが初夏の頃なので、新米も、すっかり古米並になってしまいます。

特に今年は古米が八俵も残っているそうです。なんせ私はオートミールを食べるし、夫は土日にパンを食べるし、大学に行ってる息子は外食ばかりだし、米が全然減らないのです。この分では夏を越しても新米にたどり着かないかもしれません。

「新米を食いたいもんは小米を食ってくれ」と言われたので、鶏のエサ用の小米を炊いてみようかしらとちょっと思いましたが、ま、そうまでして食べなくてもいいのです。

 

ここ数年、刈り取り、乾燥、脱穀を細切れにするため、平日にいる私だけが助っ人に使われ、筋肉痛と粉塵による目と喉の不調に悩まされていましたが、今年はちゃんと夫や義妹も早く帰ってやってくれたので楽でした。

地球温暖化よりも、おじいさんが亡くなったら、もう百姓はできなくなるだろうなあとそっちの方が心配です。