じゃがいもの青い皮には毒があるのです。
さっき、おじいさんが来て、「じゃがいもの皮を食べてもいいのか。」と聞きました。
先日、おじいさんは胃と腸の内視鏡検査を受けましたが、その前日の「食べてはいけないものリスト」に「リンゴの皮、ジャガイモの皮」とあったのです。ひょっとしてじゃがいもの皮は体に悪いのかもしれないとふと思ったのでしょう。
「最近は、皮を剥くのが面倒なので皮ごと刻んで汁に入れている。」と言うので、ちょっとう~ん、と考えましたが、まあ大丈夫だろうと思って、
「別に構いませんよ。」と答えました。
ところが後で、ハタと考えました。「おじいさんは、じゃがいもの芽に毒があるということを知っているのだろうか?」
まさか、こんなの常識だから・・・と思ったのですが、そういえば常識がちょっと欠けたところがある人だってことを思い出して、念のため確認することにしました。
農林水産省のサイトにちょうどよい情報が載っていました。
それで、これを印刷して持って行き、「じゃがいもの芽に毒があることは知っていますよね。」と尋ねたのですが、「いや、知らない。・・・毒がある?」と怪訝な顔で聞き返すんです。もう、びっくりしました。「さっきのも芽が出ていたけど、そのまま刻んで汁に入れた。最近はずっとそうしている。」と言うのです。ひえ~!
驚いてあせった私は、「芽にも、青くなった皮にも毒があって、時々中毒を起こす人がいるのです。」と説明しました。「みんな、小学校の調理実習で必ず習うことになっているのです。」「じゃがいもの皮は、この皮むき器でこうやって剥くのです。芽のところはこの部分でえぐるんです。」「じゃがいもは青くならないように、光の当たらないところで保存しなくてはいけないのです。」などと今まで常識だと思ってきたことを縷々説明しました。
やっとわかりました。おじいさんは今まで、じゃがいもを採ってきても日の当たるところに広げて乾かすことが多くて、よく皮が青くなっていました。私が見つけたら、すぐにダンボールの中に入れて仕舞いますけど、不精だから出しっぱなしにしているのかと思っていました。青いところには毒があると知らなかったのですね。迂闊でした。
今まで何事もなかったのが幸いです。放っておいたらどうなったかと思います。
でも、私たちも案外知らないことがたくさんありますよね。うちの庭にある有毒植物だけでも、10種以上あります。
スイセン、アジサイ、スズラン、シャクナゲ、ヒガンバナ、キョウチクトウ、カロライナジャスミン、ユウガオ、ヨウシュヤマゴボウ、イヌホウズキ・・・まだあるかもしれません。
身近にある有毒植物ー「健康食品」の安全性・有効性情報(PDF)
気をつけなくてはいけないと思いました。