記録帳

日常の体験と、読書、映画の感想を主に書きます。

リフォーム 1

 

うちの家は築20年です。

13年を過ぎたあたりからいろいろと不具合が出始め、屋根、外壁の塗装、建具のレール、照明、畳替え、キッチンのコンロ、トイレ、給湯器など、緊急を要する修理は度々してはしていました。

ですが、今年は、見栄えだけでリフォームをしてみました。

実家の父が亡くなりちょこっと相続をしたので、やっと直す余裕が出来たのです。

それは物置化していた和室です。

 

和室

うちの和室は南から8畳と6畳の二間つづきになっています。

夫が長男なので、いずれは仏壇を引き継いだり、お盆や正月には来客の接待をしたりしなくてはならないだろうと考えたのです。

家を建てたばかりの頃は、夏になると家中の窓を開け放していたので、8月始め頃まではエアコンもいらない風通しのよい家でした。

ところが、8畳の和室の方を夫が占領してしまったのです。2階の書斎にパソコンを置いているので私や子供たちが出入りするのがうっとおしいと言って、そこの書棚(10万円)は放置したままで、下の和室に古いスチールの本棚を3つも運び入れ、昔の勉強机やホコリを被った大量の本も、実家の物置から発掘して持って来たのでした。

以来10数年・・・。

 

夫が腰を据えた8畳の和室はゴミ屋敷と化し、足の踏み場もないほどいつも服や本が散らかっていました。片付けてほしいと何度も何度も言ったのですが、なかなか片付けてくれません。片付けてもすぐに散らかってしまいます。来客があった時には、8畳の部屋は締め切って、奥の6畳の方に入ってもらいますが、うっかり襖が開いているときなど、来た人がハッとしてあわてて目をそらすのです。「見てはいけないものを見てしまった。」みたいな感じで。

玄関入ってすぐの部屋がゴミ屋敷ってのはすごく精神的なストレスになりますね。いつもいつも気にかかっていて、頭の上に暗雲が掛かっているような気がします。だんだんストレスが溜まってきて、もう我慢ができなくなると爆発してしまって、「夫が何を言おうと構うものか」とガーッと片付けをするのですが、その後は「あれがなくなった、これもなくなった。どこにやった?勝手に触るな!」とひと悶着あります。自分では片付けないくせに人が勝手に片付けるとひどく怒るのです。

私の見るところ、夫は「片付けができない人」のようです。物を分類し、効率的な置き場所を決めて、必ずそこに仕舞う、ということができないんです。訓練によって出来るようになるかっていうと、多分出来ないだろうという気がします。亡くなったおばあさん(義母)やうちの娘も出来ない人なのです。性格的なものが大きいんだろうと思います。娘にも「部屋を片付けなさい」と言い続け、時々強制的に片付けていました。

 

で、昨年、娘が結婚して出て行ったので2階の部屋が空いたわけです。夫にはそこに引っ越してもらいました。(汚い部屋は、今やそのひと部屋だけになって清々しました。)

そしてゴミ屋敷と化していた和室は、このとおり!

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畳をフローリングに替えて、二間続きの和室に復活です。

 

フローリングにしたのは、畳だと犬が入り込んで齧ったり、おしっこをしたりするっていうこともありますが(多分、散らかってるからわからないだろうと思ったのでしょう)、一昨年おじいさんの家で法事をした時、正座が出来ない人が7人もいたからでした。親戚のおばあさんたちはみんな、膝だの股関節だのの手術をしていて、膝が曲がらないと言って椅子に座りたがるのです。椅子が足りなくなって、あわててかき集めて持って行きました。まるで小学校の参観日みたいでした。お年寄りに限らず、若い人も最近は正座できない人が多いのです。畳の部屋は使い勝手がよくありません。

それに、最近では家で葬儀や法事をすることも減ってきたので、はっきり言って、畳の部屋っていうよりも、二間続きの和室自体が、もはやいらないんです。

だけど、広々とした綺麗な部屋があるって清々しいですね。今や思いっきり開け放して家中に風を通しています。

床の素材は、カナダ産か何かのウォールナットです。

すぐ近所の工務店に、「できるだけ傷のつきにくい硬い木を張ってください。」と頼みました。国産の栗の木よりも硬いのです。少々椅子を引き摺っても全然傷がつきません。これで犬対策も万全です。

 

押し入れを改造して書棚

 スチールの本棚に入ってた大量の(ゴミみたいな)本は、押し入れを改造したところに新たな本棚を買って入れました。これです。

 

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ディノスで買いました。

98センチ幅(3列)と55センチ幅(2列)の2本です。

片手で軽々引き出すことができて大容量。見た目もすっきりしています。

この本棚に移す時、あまりにも古い本はこっそり(かなり大量に)捨ててやりました。なぜって、この20年一度も開いた形跡がないのです。手に取ると「これもう死んでるなあ」とわかるのです。多分98パーセントくらいの確率で、残りの一生も開かないだろうと思います。その証拠に、「あの本がない。」なんてことは全然言わないのです。目くらましをバラ撒いておいたので、何がなくなったのかもわからないのです。

この中に入れた本も、ほとんどは(80パーセントくらい)死んでいますが、仕方ありません。夫の顔を立てて、死んだ本に20万です。

大変な物入りでしたが、もう、うれしくて仕方ありません。

以前は「どうせ、うちはゴミ屋敷だし・・・」と何もかもあきらめていましたが、やっと普通の家になって、絵も飾れるようになって、目の前がぱっと明るくなったような気がします。それほどに以前は、あの和室がストレスになっていたのだと気がつきました。ゴミ屋敷の破壊力すごい!

つづきます。