絵のこと その7
アイズピリ ブルーバックの花瓶
言わずと知れたアイズピリのリトグラフ作品です。
かつて一世を風靡した、(いえ、もしかしたら今も風靡しているのかもしれませんが)フランスの有名な画家です。
こちらに説明が・・・
Galerie Taménaga | Tokyo - Paris - Osaka
画像検索をしてみると、その色彩の鮮やかさに目がくらむようです。
ずっとアイズピリの絵が欲しいと思っていましたが、なにせ高いのです。
ちゃんとした画廊ですと、7~8万はするみたいです。ネットオークションで出回っているものも、3~4万は下りません。で、私には分不相応と諦めていたのですけど、これはとても安かったので買えました。安い理由は傷んでいるからです。こちらの画廊のものと比べるとわかります。
https://www.mizoe-gallery.com/products/detail.php?product_id=317
写真ですとわかりにくいのですが、シミや変色が目立ちます。元の持ち主は、長い間湿気のあるところに仕舞いこんでいたようです。額もホコリを被っていました。
これを修復に出すと5万くらいかかるらしいのです。だから、画廊の商品が高いのは当然ですね。
私はとてもそんなお金を掛けることはできませんけど、マットを交換して、額も買い替えました。元の額は黒に近いような地味な紺色だったのです。信じられません。ブルーバックの花なんですよ。装飾的な金色こそ似合う色ではありませんか。
果たして、金色の額に入れると見違えるように映えました。
じっと見ていると、「うーん、私が保育所の頃書いていたお絵かきにちょっと似ているな。」とか「アイズピリって、ワンパターン?」とか、いろいろ雑念がわいてきますが、それにもかかわらず、廊下の奥でこの絵をぱっと見た時はいつも新鮮な感動を覚えます。
多分、ハート形の葉っぱのせいだと思います。
いつか、お金を貯めて、染み抜きに出すつもりです。