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記録帳

日常の体験と、読書、映画の感想を主に書きます。

絵のこと その12

熊谷 吾良 「卓上の獲物」

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あったかくなってきたので、何か春らしい絵を掛けようとこれを出してきました。

イチゴが春らしいではありませんか。

それにカレイも美味しそうだし、こういう絵は大好きです。

これ、ネットオークションで、「作者不詳」で出品されていたものです。AP版で、非常に保存状態はよく、額縁も安物ではありますが、新品のようです。サインを一生懸命解読して検索したところ、版画家、熊谷吾良氏のものと判明しました。

こちらのギャラリーの01によく似た作品が掲載されています。

いいですねえ!

 

ネットオークションでは時々このように「作者不詳」で出品されるものがありますが、根気よく調べればわかることもままあります。

私が調べた時、サイトのショップではカレイとイチゴの絵は大体3万~5万の値段がついていたと思います。この絵のオークションの落札価格は確か6千円くらいでしたので大変お得な買い物でした。

出品者に作者名とこのサイトをお知らせしましたが、「そうでしたか。」という程度の反応で、どうも、絵のリースか何かをしている会社の処分品のようでした。

 

熊谷氏のギャラリーをじっくり眺めていると、虜になって全財産投げ出して買い込んでしまいそうな気がしてきたので、無理やり視線を引き剥がしました。

でも、もう一枚欲しい・・・。

そのうち買ってしまうかもしれません。

 

あの頃の絵は大暴落

ネットオークションでは、一昔流行して今は値段が暴落しているものもよく出品されています。絵にも流行り廃りがあるのだなあと実感します。今ではボロクソに言われている、ヒロ・ヤマガタや、ラッセンなど、あの頃のなんか薄っぺらい感じの絵は、今や二束三文です。絵画商法に引っかかって、バカ高い値段で買わされた人たちは、呆然としていることでしょうね。

ヒロ・ヤマガタ(山形博導)問題 - Übungsplatz〔練習場〕

 

実は私も、ミシェル・バテュリトグラフを2万で落札しました。ゲル加工ではないですが、これとほぼ同じものです。

「ニューヨーク ビッグアップル」 ミッシェル・バテュ :MB-12015-fusui:掛け軸・表装・絵画 川端美術店 - 通販 - Yahoo!ショッピング

出品者は広島のリサイクルショップで、箱に8万と書いてありました。8万で買っちゃった人がいるんだー。

ミシェル・バテュも、詐欺まがいの絵画商法に使われていたようです。きっと、「ローンでいいですよ。そのうち価値が出ます。」とか言われたんでしょう。

そういう人のブログ。ミッシェル・バテュ - このはなさくや

今調べても出てこないんですが、バブルの崩壊と共に、この人の絵の相場はどんどん下がっていって、10分の1以下になっているという一覧がどこかにあったと思います。

 

毎週、「なんでも鑑定団」を見るにつけ思います。悪徳骨董商に騙されたという場合はもちろん「ひどい!」と思いますが、そういうのだけではなくて、骨董、美術の世界にも流行り廃りがあって、値段が高騰したり、暴落したりということがあるのですね。だから、「これを買って寝かせておけば高くなってひと財産できるに違いない。」などと目論んでいても、大外れすることが多いんです。それで結局、転売目的ではなく、自分が好きかどうかを基準にして買わなきゃだめだと思います。例え偽物でも、自分がホンモノと信じて毎日愛でていれば、それはそれで価値があるんじゃないでしょうか。どんな絵(美術品)が好きか、というところにも人柄がにじみ出てきますよね。毎回、そのように思います。