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記録帳

日常の体験と、読書、映画の感想を主に書きます。

果樹 その4

ウ〇コの力

(お食事中の方はご遠慮ください)

おじいさんはウコンを栽培していて、収穫した根っこをすりおろして食べていたら、頬に出来ていた肝斑が消えて、お顔がツヤツヤになったと喜んでいます。

が、ここで書いておきたいのは、ウコンではなく、ウ〇コの方の話です。

 

あれは、かれこれ10年ほど前のことになりますが、捨て犬を立て続けに2匹拾ってしまって、慣れない世話に大忙しでした。散歩の後のフンの始末も結構大変で、ゴミ出しのルールの変更で、燃えるゴミに出せなくなってしまったので、うちでは裏庭の隅に穴を掘って埋めていました。

そんなある初夏の日の朝、生ゴミを出そうと裏庭に出た時でした。オレンジ色の色彩が私の目に飛び込み、驚いて顔を上げてみると、それは熟れたビワの実でした。

そのビワの木は、何年か前、スーパーで買って来て、荒れ果てた裏庭をブラブラしている時に食べながらプイプイ捨てた種から生えたものでした。それまで花は咲いていても、実を付けたところなど見たことがありませんでした。なぜなら、ビワが生えている場所は、造成用の質の悪い土で、花崗岩の塊がゴロゴロ出てくるようなところだったからでした。ツヤツヤとおいしそうに実ったビの実をもぎながらふと足元を見ると、そこは、散歩の後の犬のフンを順繰りに埋めていった溝の擁壁際でした。そのあたりだけが土の色が変わって黒っぽくフカフカになっているのです。

「なんと!イヌのウンで土が肥えたために初めて実ったのか

と、私は忽然と悟りました。肥料をやらないと果物は実らないのです。

まあ、今思えば当たり前のことなんですけどね。

そこで、味を占めた私は、犬のフンの埋め場所を今度はキウイの根元に移してみました。こちらの方も、造成工事の後の砂の捨て場所になっていたところで、キウイも、ツルが伸びはするものの、実はピンポン玉みたいな小さいものしか出来ていなかったのでした。

私も徐々に工夫するようになって、熱帯魚を掬う四角い網に、スーパーの買い物袋をかぶせ、中にバーク堆肥を入れたものを散歩に持ち歩くようになりました。それだとサッとかざして受け止め、ブツもくっつかないでころっと捨てられるのです。また堆肥のおかげで、きな粉まぶしの餅みたいになっているため、臭いも少なく、すぐに分解されてしまうからです。その結果、秋になると、キウイの棚には、プリプリ太った楕円形の大きな実が鈴なりに付きました。びっくりでした。

次はシークワーサー夏みかんさくらんスモモ、と次々に埋め場所を変えていって、どの木も期待に違わず、裏庭は果物の天国になりました。とても食べきれません。これは犬の恩返しかもしれないと思いました。

 私のウ〇コ処理技術も進化し、以前買ったまま放置していた電動の生ゴミ処理機を使って一晩で堆肥化することができるようになりました。これで、穴を掘る手間が省けます。3、4ヶ月、生ゴミ処理用のバイオチップで攪拌し、チップが疲れてきたら取り出して袋に詰め、しばらく放置。その後、木の根元や草花の鉢のすみに撒くのです。バイオの威力もあってか、木も草もものすごくよく育ちました。

生ゴミ処理機は3年ほど使いましたが、いっしょに処理していた生ゴミの中の果物の種が攪拌棒に引っかかって壊れ、使えなくなりました。今は生ゴミコンポにバーク堆肥といっしょに埋めるというスローな処理方法をとっています。ゴミコンポの中はミミズが繁殖し、入れたものはあっという間に土に変わってしまいます。電気代とバイオチップ代がかからないのでこちらの方がエコです。

 

さくらんぼの木の下には・・・

さて、最近は全然特製堆肥をやっていないさくらんなんですが、にもかかわらず、すくすくと育って毎年バケツに6、7杯くらい実が採れるようになりました。とても生では食べきれないので、煮てジャムを作ります。種を取るのが大変で四苦八苦。夜なべ仕事です。

この木も実家の父が、ひこばえを抜いて持って来たものなんですけど、本家本元の木は最近ほとんど実がつかないし、ついてもみんなカラスに食べられてしまうと母が嘆くのです。うちは捨てるほど実るのに。なぜなんでしょう。不思議でした。

そうしたらつい先日、やっと疑問が解けました。

うちのさくらんの木の下には、実は合併浄化槽があるのです。

先日、合併浄化槽の清掃をしてもらったのですが、その際、中にさくらんの根が蔓延っていることがわかったのです。きれいな方から二つ目の槽に、まるで清流の中の水草のように根が長く伸びて、サワサワとたなびいているではありませんか。びっくりしました。

浄化槽の中に木の根が入り込むことはよくあるらしいです。水も、栄養も、ブロアーで吹き込まれた酸素もあるので、絶好の生育条件です。つまり、うちのさくらんは水耕栽培状態だったのでした。

私は感心しました。合併浄化槽で私たちの排出した汚れた水を栄養にして、すくすくと育ったさくらんは鈴なりに実をつけ、その実をまた私たちが食べて、ウ・・・・

これって、食物連鎖ってやつ?いや、ちょっと違うような・・・・

さくらんぼの恩返し

食ってしまった大量のさくらんぼの、来し方行く末を思い浮かべて、ちょっと、うーん、と考えましたが、まあ、気にしないことにしました。

さくらんは浄化槽の根を取り払って清掃した後も涼しい顔で繁っています。

さくらんぼのジャムはあちこちに配り、大変喜ばれていますので、このことは秘密です。

さくらんぼの秘密」ってなんかちょっとエロ可愛い感じ?

ワハハハハ・・・